細やかな慎み

その身を飾り立てる事を再び辞めて、私は一層軽やかになった。

夏は温度や水気や光や光の反射や視線や、衣以外に身に纏うものの多い季節だから、これくらいが丁度良いのだと思う。

細やかな慎みとしての衣服を身に纏い飾る為ではなく誰かから、或いは自分から自分への祈りの様な結晶を添える事が出来ればどれほど素晴らしいだろうな。